今から76年前の1946年。
5月29日、東京・日劇ダンシングチームのトリオが、
最新の水着を披露しました。
形は、現在のビキニタイプに近いセパレート水着でしたが、
露出は低く、おへそが隠れるほどの深履きボトムでした。
1946年といえば、第二次世界大戦が終わって間もない頃です。
水着のデザインが確認できる写真がモノクロのため、
詳細はわかりませんが、
太めのストライプ柄やボタニカル柄が確認できます。
今では、主流デザインに含まれる
ホルターネックの形は、
当時の日本では、斬新なデザインとされたのかもしれません。
とはいえ、これまでワンピースタイプしかなかった水着が、
上下に分かれているというだけで、
かなりの衝撃を与えたと思います。
日本では、ホルターネックタイプ+ハイウエストデザインが
取り入れられていましたが、
同年に行われたパリのファッションショーでは、
新作水着として、
肌が大胆に露出しているビキニが登場していました。
ちなみに、ビキニの名前の由来は、
ビキニ岩礁にて行われた核実験に由来するといわれています。
なお、水着を披露した日劇ダンシングチームとは、
1935年に日本劇場で誕生した舞踏集団の名称です。
1981年の公演を最後に、チームは解散しています。